やまとひなぎくのブログ

食べることは生きる事  You are what you eat!

城之橋と給食への思い

春休みの間、食数が少なかったのでお休みをもらっていた。

いよいよ、新学期。昨日、久しぶりに給食を作って「4月だな」と感じた。

離乳食が再開したのだ!

昨日の筑前煮は、食材や味付けが違うものを5種類作らなければならず、間違いは許されないのでかなりテンパった。

これにアレルギー食が加わってたら、どうなったことやら💦

 

アレルギーと言えば、うちの子ども3人のうちの長男と次男は(といっても23歳と19歳のおっさんだが…)どちらも食物アレルギー持ちだった。(ちなみに主人も私もアレルギー持ちではない)

長男は、卵と乳で顔にちょっとだけ湿疹。

次男は卵、乳、小麦、大豆、魚、肉(牛、豚、鶏)、ナッツ類…。全身ジュクジュク。母乳だったので私がアレルゲンを食べると次男に反応が出る為食べるものがなくて、医者からはウサギの肉と青菜と3回搗いた米を食べなさいとの指導があった。一週間続けたが、自分の身体がダメになってしまい止めた。

 

そもそも、私は昔から料理をするのが大っ嫌いだった。結婚する前に料理学校には行ったが、それ以外包丁を持ったことすらなかった。仕事もプログラマーだった為、残業三昧でいつも残業食で店屋物を食べていた。

 

You are what you Eat!

子どものアレルギーで気付かされたこと。

私たちの身体は、食べたもので出来ている。

 

料理なんて大っ嫌いだった頃の私の好物は、ポテチにジュース。子供たちに食べて欲しくないようなものが大好きだった💦好き嫌いも多かった。(幼稚園で味噌づくりとかしてるけど、味噌汁も大嫌いだった)

さぁ、猛反省の私は、いろんな出会いによってその頃ブームだったマクロビオティックの師範の資格を取りに大阪まで通うことになった。

 

血液は120日で入れ替わるらしい。

次男の全身ジュクジュクは、私の食を変えることによってステロイドを塗ることもなく、120日ですっかりキレイになった。今考えてもこんなに短期間でキレイになったのはすごいと思う。いろんな人の手助けがなければ出来なかったことで、そのことには感謝しかない。私はかきむしる次男を抑えるために抱っこし続けただけで、あとは周りの人がやってくれたのだ。

 

我が家の3人の子どもの中で、次男と3番目の長女がこの幼稚園にお世話になっている。

次男は、幼稚園の時には食べられない物がまだあったので、お弁当持参で。

みんなと同じものが食べれないのが可哀そうだと常々思っていた。つばめ組になってからは、料理を見れば自分で食べられないものが分かるようになり、みんなと同じものを自分で除去して食べていた(現在の厳しい給食のシステムではありえないが💦)

 

様々な経験をしているので、食べ物やアレルギーに対するいろいろな思いがある。なので、「食の大切さ」はだれよりも考えていると自負している。アレルギーの子にも、出来るだけみんなと同じもの食べてもらいたいと思っている。

今年から新しい栄養士の先生をお迎えした。私の歳の1/2(若い💦)

先日の給食室のミーティングで、やりたいことをたくさん伝えた。昨年度、やっとできた味噌づくりは勿論の事、子供たちと梅ジュースや梅干し作り、お米や野菜作り、さんまを焼いてみたいとか、焼き芋をしたい、パンも作りたい。コロナの中でどこまで出来るかわからないが、やりたいことはいっぱいある。

あとは、化学調味料にたよらず、出汁をひいて、調味料(醤油、塩、味噌、酢など)を美味しいものに変えていく予定。出来れば地産地消で、地元のものを使いたいけど、価格の問題がクリア出来ないものもある。

 

昨日の筑前煮に使った醤油は、私と一緒に働いている調理師さんが、味見して!と言って持ってきてくれたのを使わせてもらった。この醤油、今まで使ってきた醤油と比べると、色も濃く深い味わいがある。出汁とみりんと醤油だけ(砂糖は入れなかった!)で味付けしたけど、醤油の力に助けられてすごく美味しかった!

 

7年前まで城之橋でお世話になっていた3番目の長女は、ようやく中学生!

入学式も無事終わり、毎朝早起きして(いつまで続くやら…)元気に通っている。

彼女は、ひよこ組の時、今を時めく池江璃花子さんと同じような病気になった。

退院後、食べてはいけない物、やってはいけないこと、体力がなくお散歩もままならない、そんないろいろな制限がある中、あたたかく娘を迎え入れてくれたこの幼稚園には感謝しかない。

 

味覚が形成されるこの大切な時期に、五感をフル回転させて味わえる、安全で、温かく、愛情いっぱいの給食を、この幼稚園で、ここに通うかわいい子供たちのために作り続けていきたいと思っている。