やまとひなぎくのブログ

食べることは生きる事  You are what you eat!

『かつお削り節』と『かつお節削り』との違い えっ、そんなことってあり⁈

今月から、発酵の勉強を始めた、ゆるりと

 

『発酵』と『腐敗』の違い

前回の記事でも触れたが、

そもそも「発酵」とは
微生物が行う生命活動
微生物は地球上のあらゆるものを分解している
その分解によってできたものが有益 または善玉菌による生命活動のこと

その反対が「腐敗」
その分解によってできたものが有害 または悪玉菌による生命活動のこと

発酵と腐敗は人間の都合で、人間が勝手に区別しているだけで、微生物にとってはどちらも同じ生命活動

微生物は、人間のように感情を持ち合わせていない
   すなわち、自分たちの繁栄しか望んでいない(笑)

自分たちが反映するための必要な生命活動として『分解』という活動を行っているだけ

分解とは…

例えば、でんぷんをブドウ糖

    たんぱく質アミノ酸

    脂質を脂肪酸

 

この分解によって得られたものが、人間にとって有益なら発酵
有害なら腐敗なんです

わかる?

ハエは、生ごみに集まるよね?
人間にとって有害でも、ハエにとってはありがたい『エサ』

でもね、面白いことに「納豆菌」にはハエは寄ってこない

人間の都合で、有益な物か有害な物かにわけられてる

 

日本人は、200兆から300兆の微生物と共存していて、様々な影響を与えている
なので、微生物を無視して人間は存在しない

 

 

日本の発酵文化は世界一

「麹菌(ニホンコウジカビ)」は国菌

日本の環境でのみ存在することができる菌
これのおかげで、日本には様々な発酵食が生まれた

例えば

  味噌

  醤油

  味醂

  米酢

  日本酒

  かつお

でもね、伝統的な製法で作られたものに限る!

原材料名を見てみればわかるはず

 

例えば、味噌

基本、米味噌は、大豆、米麹、食塩で発酵させて作る

まず、こちら

 幼稚園では、自園で仕込んだ味噌がなくなってしまったら、この味噌を使っている

舞麹味噌

次は、こちら

 

原材料名表示で、/(スラッシュ)にあとに書かれているものは、添加物

/酒精 と書いてあるが

これは、発酵を抑える役割をしている

 

味噌を自分で作るとわかると思うが、日々発酵し続けていて日数が経つにつれ、だんだんと色が黒くなっていく

でも、酒精が入っている味噌は、どれだけ経っても色が変わらない

 

味噌は加温によって醸造が促進される

大量生産の味噌は、加温によって熟成を促進する
加温すると3カ月くらいでみそが出来てしまう

本来の熟成発酵の味噌は、1年以上の期間が必要

 

また、味噌の表示に関する公正競争規約では、「天然醸造」と表示するには、加温により醸造を促進したものではなく、(中略)かつ添加物を使用していないものにかぎる
と書かれている

なので、健康のために発酵食を取り入れようと考えているなら、是非伝統的な製法で作られたものを使って欲しい

 

かつお

この記事のメインというか、あまりにもショックが大きかった件

かつお節を買う時、どれもかつお節のカビ付けがされたものだと思っていた

が!

買う時に是非、表示を見て欲しい

かつお削り節』と『かつお節削り』がある

 

かつお削り節は『荒節』を削ったもの 

かつお節削りは『枯節』を削ったもの

 

荒節とは、カビ付けをしていない物

枯節とは、2回カビ付けをした物

ついでに本枯節とは3回以上カビ付けをした物

 

家で買ったかつお節を見たら

がーん!

かつお削り節 だった



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もう、なくなりそうだったので、新たにかつお節削りを購入



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でも、金額が何倍も違う
まぁ、カビ付けを行う手間を考えたら、ごもっともなお値段

 

大事に、有り難く、感謝して頂きます

 

またね!