にんじんで胎児にっこり?味覚を発達させる5つのポイント
2022/10/23の新聞記事
我が家でとっている新聞に載っていた記事(福井新聞)
「笑顔」の反応を示す胎児の超音波映像
おなかの赤ちゃんが笑っている!
おなかの赤ちゃんが、母親が食べた物の味によって、笑顔になったり泣き顔になったりすることを確認したと英ダラス大などのチームが発表したとの記事。
18~40歳の妊婦100人を
①にんじんの粉末を服用
②苦味のある野菜ケールの粉末を服用
③何も服用せず
の3グループに分け、妊娠32週と36週の2回実験
服用の20分後、リアルタイムの立体映像が見られる超音波検査で胎児の反応を観察すると…
にんじんでは、笑顔
ケールでは、泣き顔
が何も服用しないグループより高い頻度で確認された
このことにより、胎児は子宮内の羊水を口や鼻から吸い込んで、味やにおいを感じていると考えられているという。
妊娠中の母親の食事が、子供の味覚や臭覚の発達に影響を与えている可能性があると書かれている。
自分の身体は、自分が食べたもので出来ているし、妊娠中の母の食事が胎児に影響を与えることは実体験でよくわかっていたが、胎児が笑顔になったり泣き顔になったりすることに驚いて、思わず写真を撮ってしまった。
味覚とは
生きていくために必要な物を識別する能力である
コロナに罹って、味を感じられなかった時、本当につらかった
味覚には次の5つがある
甘 味 エネルギー源である糖の存在をしらせる
塩 味 体液のバランスに必要なミネラルの存在を知らせる
酸 味 腐敗している 果物が未熟であることを知らせる
うま味 体を作るのに必要なタンパク質の存在を知らせる
苦 味 毒の存在を知らせる
味覚は、妊娠の7週目くらいにでき始めて、14週目で大人と同じ構造になる
3歳までにはほぼきまり、8歳頃までには確定すると言われている
また、「お弁当の日」を考えて実践した竹下和男先生は、味覚についてこう言っている
◎7歳頃まで
初めて出会った不快な苦み、辛味、渋味は、「おいしいね」と言う大人たちにあわせて食べていく。
◎14歳頃まで
信頼できる人の提供してくれるものを素直に受け入れる時期。
◎高次の味覚は3~9歳に形成される
この時期は親が主導権を持って、豊かな味覚を経験させるべき。
そこで!味覚を発達させる5つのポイント
①味だけで食べない
子どもの「おいしい」は味だけでなく、色、舌触り(食感)、香りも影響する
味覚より鮮明に残るのがニオイの記憶
②大人が美味しそうに食べて、味を言葉で表現する
甘味、塩味、うま味は本能的に好む味なので、子供はたべる
それ以外の苦味、酸味は経験によって好んでいく味なので、一緒に食べている大人が、言葉で表現しておいしそうに食べる等、多くの経験を積むことが必要
③たくさんの素材の味を経験させる
ケチャップ、マヨネーズ、ソース、ドレッシングは素材の味を隠してしまう
小さい頃にこういった調味料に慣れてしまうと大人になっても濃い味を好むようになるできれば、昆布とカツオで出汁をとる(いい香りが家じゅうに漂う)
塩だけで十分野菜のうま味は引き出せる(薄味で素材の味を大切に)
④繰り返し食べさせて、嗜好を定着させる
繰り返し出すことによって、その味に安心感を覚える
⑤食事がたのしいと感じる食卓に
こうやって味覚の味を広げてあげていってほしい
幼稚園でも、野菜が嫌いな子(ピーマン、人参、葉っぱ物)がいて、先生方も頑張って食べさせようとしていた時があった。先生方に「『このピーマンの苦味が美味しいよね!』」と先生が美味しそうに食べて下さい!」とお願いしていた。
そもそも、幼稚園の給食だけで、どうにかなるものではない
1年365日、3食食べるとしても、給食なんて年間約180食
1年間に食べる全食事のわずか6分の1にすぎない
結局大切なのは家庭での食事
食べることは生きること
またね!